真鍋庭園は北海道ガーデン街道8庭園のうちの一つ。日本初のコニファーガーデンとしても知られる庭園の敷地面積は25,000坪(東京ドーム約2個分弱)と広大な庭園である。日本庭園・西洋風庭園・風景式庭園で構成されています。60年以上かけて世界中から収集し続けている数千品種の植物コレクションが、どのように育つのかを確認できるショールームのような植物園。
北海道ガーデン街道 針葉樹林をテーマにした 真鍋庭園
真鍋庭園のメーンゲートをくぐり抜け、一歩踏み入れると、そこはすでに北欧に来たかの錯覚を覚える人もいるでしょう。私は北欧へ行ったことありませんが、写真などをみて針葉樹林はこのような景色であろうことを想像しています。庭園などのイメージは全く感じられません。広大な自然林に遊歩道を配し、針葉樹林を満喫できるよう設計されています。わくわく感が収まりません。
「これが日本か!」「おとぎの国に迷い込んだかも!」「水色のツリーの森で森林浴!」などなど、夢に出てくる異国の地に訪れたような気分は、日常の喧騒を忘れさせてくれる、心の安らぐ異空間です。ゆっくり、ゆったり楽しみたいものです。
日本庭園にある歴史建造物「真正閣」とは
真鍋庭園の日本庭園にある、真正閣とは、案内板を読むと
明治44年、当時の皇太子が北海道行啓を行うため帯広市中心部に建築された御在所です。大正11年には当時の皇太子の「お休み所」として、戦後は進駐軍の宿舎や帯広市公民館へと姿を変えてきました。昭和37年解体されることが決まり、譲り受けた先々代の真鍋正明の名前から「真正閣」と命名し現在地へ移築。昭和43年に完成しました。※内部の公開は致しておりません。
と記されている。由緒ある建造物ですね。屋内を観覧できると嬉しいのですが、管理の大変さを考えると無理かも。
滝と小川のある風景
針葉樹林を抜けるころ、涼しげな心に響く滝の音が聞こえてきます。「オリビンの滝」
オリビンとは、カンラン石(olivine)と呼ばれる鉱物石でペリドットという宝石名でも知られています。もとは平坦だった土地を人為的に造成し、日高山脈のアポイ岳周辺で採取されたこの岩を用いて石積みの法律限界である8mまで組み上げました。また、この水源は露天掘りによる札内川(十勝川水系)の伏流水を人工的に循環させています。そのため、池の水量は季節によって増減します
とうとうと流れ落ちる滝は、岩を打ち砕く勢いだ。
滝の景観は造形美ではなく、自然美を感じさせる。いつまでもこの場に佇んでいたいような思いにさせられます。マイナスイオン効果でしょうか、不思議ですね。(オリビンの滝と呼ばれている)
針葉樹林の間を小川がゆったりと流れて、子供のころに遊んだ川遊びを思い出しつつ歩を進めると、かわいいリスたちが「そろそろ休憩しませんか?」「森のカフェでティータイムいかが?」と進めてくれているようです。
野鳥やエゾリスが訪れ、ゆったりとした時間を過ごせるカフェテラス。
売店も併設されている。
真鍋庭園の第3のテーマ・風景式庭園
今回は時間が足りなくて回れなかったところです。案内によれば、
Pinus strobus マツ科マツ属の常緑針葉樹で通称ストローブマツと呼ばれています。北米東部が原産で、北海道でも育つ林業用樹木(イースタンホワイトパイン材)として有望視されました。昭和初期にこの地に植えました。(各写真は説明と不一致です)【出典:真鍋庭園】
森のオープンギャラリー「大きな木」
針葉樹の森を屋外空間の「アートギャラリー」として、開園期間中に2組の現代美術作家の作品を展示します。自然とアートが織りなす異空間を楽しめる。
フォレストフロア ガーデン「りすのあそびば」
盛土に囲まれたひみつの空間は、歩けば小動物の眺める景色を感じられます。
はまなすの丘
色や香りが鮮やかな洋種のバラや、世界中に分布するワイルドローズたちと、北海道の花であるハマナスを交配した様々な品種が初夏から晩秋まで楽しめます。
モンスターガーデン
真鍋庭園一般公開50周年を記念して新規拡張したガーデンです。木には様々な樹形がありますが、ここでは、「枝垂れ(シダレ)」と呼ばれる不思議な樹形をヒントに、「芝生がめくれ上がって、モンスターが動きだした!」というコンセプトで、緑の動物園を創りました。キリンや恐竜など、見る角度によって違った生き物に見えるでしょう。
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