桜の満開の時期に訪れてみたい名城100選にも選ばれている掛川城でしたが、桜の開花時期はすでに過ぎた4月中旬になってやっとの思いで訪れた。ウィークデイだから観光に訪れる人もまばら、静かな掛川城の鑑賞である。
桜の満開の時期ならば(下記の写真のような)花見客と掛川城の見学をともに楽しむ人でさぞかしや繁盛し、にぎやかであろうと思います。
日本初の木造天守閣 掛川城
訪問したいわけは、日本初の木造天守閣として復元され、東海の名城として江戸時代の美しいお城を再現したもと、当地に住む知人のお城自慢をこの目で確かめて見てみたいと思ったのがきっかけです。
お城そのものは小ぶりですが、廻りの新緑を袴に空高くそびえる様には風格と美しさを備え持った名城ですね。まさに美景観の名城です。美しさにほれぼれします。
戦国時代、掛川は東海道の東西交通の要衝として重要な戦略拠点であったため、今川、徳川、武田氏など多くの武将がこの地をめぐって争いを繰り広げました。
掛川城は、室町時代に駿河の守護大名今川氏が遠江進出を狙い、家臣の朝比奈氏に命じて築城させたのが始まりです。
しかし、今川義元が桶狭間で討たれると今川氏は力をなくします。
1568年、武田信玄に追われて掛川城に逃げ込んだ今川氏真を徳川家康が攻め、半年に渡る激しい攻防戦の結果、家康は掛川城を手に入れます。
1590年、事実上の天下統一を果たした豊臣秀吉の命により、掛川城には「内助の功」で有名な山内一豊が入城します。
一豊は戦乱で傷んだ城の大改築を実施し、同時に城下町の整備を行いました。
江戸時代になると、掛川城には徳川の譜代大名数氏が城主を引き継ぎ、最終的には太田氏(太田道灌の子孫)の居城となり、明治維新まで続きました。
しかし、1854年の嘉永の大地震により天守が倒壊し、その後しばらくは再建が行われることはありませんでした。
現在の掛川城は平成6年4月に、日本初の本格木造天守閣として復元されたものです。
天守閣の再建にあたっては、山内一豊が築城した高知城を参考に、残された図面に基づき、樹齢300年を越える厳選された青森ヒバを用いて、「東海の名城」とうたわれた往時の美しさを忠実に復元しました。【 出典:掛川市役所 歴史資料】
掛川城御殿
掛川城二の丸御殿の長い建物と二の丸御殿の美しい庭の景観
現存する御殿は、嘉永7年(1854年)大地震で倒壊したため、時の城主太田資功によって、安政2年(1855年)から文久元年(1861年)にかけて再建されたものです。
現存する城郭御殿としては、京都二条城など全国でも数カ所しかない、江戸時代の藩の政治や大名の生活が偲ばれる貴重な建築物として、国の重要文化財に指定されています。
当日は、ドウダンツツジが満開でした。
階段を昇ると「四足門」の背景に天にそびえる天守閣が望める
四足門の向い側の花壇と咲き終りの八重桜
掛川城見学 入場料
天守閣・御殿 大人(高校生以上) 410円 / 小中学生 150円掛川城・二の丸美術館セット券 大人のみ(高校生以上) 510円
掛川城・ステンドグラス美術館セット券 大人のみ(高校生以上) 810円
掛川城・二の丸美術館・ステンドグラス美術館 3館セット 大人のみ(高校生以上) 910円
*障がい者手帳・療育手帳等を所持されている方、およびその介護者1名は無料です。
■公共交通機関ご利用の場合
JR掛川駅より徒歩7分
■自動車
東名高速道路掛川I.C.より約10分(大手門駐車場まで約5分)
■駐車場
無料駐車場なし/大手門駐車場(有料約200台)もしくは近隣駐車場(大手門駐車場より徒歩5分)
掛川城公園駐車場(有料58台/乗用車のみ)もオープンいたしました。ご利用ください
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